シンガーソングライターとして活躍されているYUIさん、デビューからヒット曲を連発し、順調そのものに見えていたアーティスト生活の裏でパニック障害を患っていた時期があったことを知ってますか?
まわりに求められる「YUI」と本当の自分との葛藤で苦しんでいたことを告白させています。
そんなYUIさんが度々の活動休止を経ながら、パニック障害と向き合い、どのようの乗り越えられたのか?詳しく見ていきます。
YUIさんのパニック障害歴
そんな辛い症状であるパニック障害ですが、芸能人にも少なからず患っている方がいます。
ここからは、自身のパニック障害について告白した芸能人の体験談について紹介しましょう。
パニック障害と闘っていたYUI
YUIさんは1987年3月26日生まれ、福岡県古賀市出身のシンガーソングライターです。実はYUIさん、高校時代肺がんになって、余命宣告された経験があります。
YUIの両親が早々に離婚してしまい母子家庭で育ち、そのためYUIさんは家計を支えるためにバイトづくめの生活を送っていたらしいです。
そして無理がたたったせいか体調を崩してしまったとのこと。
※後にこの診断は間違えであったことが分かり、本当の病名は肺炎だったそうです。
そこから、「もう余命決まってるなら、やりたいことをやる、歌手になろうかな」ということで、本格的に歌手になることを目指します。
そして10代後半から福岡市天神の路上でギターの弾き語りを始め、同時期からライブハウスへの出演、2004年3月、ソニーミュージックグループのSDオーディションに応募し、2万人の応募者の中から最終審査の10人に残り、メジャーデビューが決まることになります。
そんなYUIさんも2014年3月、自身が運営するブログに、パニック障害との診断を受けたことを告白されています。
度重なる活動休止からのパニック障害の診断
デビュー翌年の2005年には、ファーストシングルでメジャーデビューし、そのファーストシングルからドラマの主題歌に起用され、新人としては異例のデビューとなります。
それ以降も、ドラマや映画のタイアップもあり、発売する曲はほぼヒットし、また、2006年には、映画「タイヨウのうた」で主演を務め、女優としてのデビューも果たし、その年の日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しています。
そんな順調に見えたアーティスト人生。
YUIさんは、2008年8月に突如リフレッシュ休暇のため活動休止を発表します。
約10ヶ月に活動を再開し、同年6月にリリースした曲は、人気アニメのオープニングテーマソングに起用され大ヒット、その後もドラマや映画の主題歌にYUIさんの楽曲は起用され、傍目からは休養されたことの影響すら感じない人気ぶりでした。
しかし2012年11月、再びYUIさんは年内一杯での活動休止を発表したのです。
当時YUIさんはこのように語ってます。
YUIさん「制作における摩擦が積み重なっていったこと、また、結果的に『YUI』というものが大きくなったことを挙げ、限界だなと思った」
自分がやりたいこととYUIとして求められることとの隔たりが大きくなり、心の許容が限界になったのかもしれませんね。
その後YUIさんは2013年5月にアーティスト名を小文字表記の『yui』に変更し、ロックバンド「FLOWER FLOWER」のボーカルとして活動を再開しますが、それから約1年が経過した2014年3月にパニック障害の診断を受けたことを自身のバンドの公式ブログで発表します。
yuiの苦しんだ主な症状とは
yuiさんはパニック障害の診断を受けたちょっと前からときどき過呼吸やめまいがあったこととも公表時のブログで綴ってます。
シンガーソングライターとしてリリース予定に合わせ楽曲制作をするだけでも大変な作業なのに、
それに加え、人に見られる立場であったyuiさんの苦しみは相当なものだったと思います。
パニック障害になり気づいた自分の本心
念願の歌手デビューの夢を叶えたyuiさん、上述の通りファーストシングルからドラマの主題歌に起用、発売する曲はドラマや映画のタイアップされ、映画出演、女優デビューと傍から見ると順風満帆のように見えますが、実はそのこと自体がyuiさんの想いと乖離していたことが、後に2度目の活動休止から復帰した際の「制作における摩擦が積み重なっていった」とのコメントから読み取れます。
そのことは再活動後のこれまでの楽曲の音楽性が変わったことからも読み取れ、バンドボーカルとしての活動を開始されたことで、yuiさん自身が表現したい音楽をする、自分の本心に気づいた心の現れだったと思われます。
現在の状況
休止と再開をしながら活動してきたyuiさん、2020年11月にYouTube上の配信ライブ「THE FIRST TAKE FES vol.2」に8年ぶりにアーティスト名を「YUI」として出演。
また翌年には、メジャーデビュー15周年を記念したセルフカバーミニアルバムをリリースし、活動を再開されています。
まとめ
yuiさんは、決して恵まれた家庭環境で育ったわけではなく、家族のためにアルバイトをに明け暮れそのうえ無理がたたり体調を崩し、結果誤診だったとはいえそのことがきっかけで歌手になる夢を目指しその夢を実現。
しかし、夢の先に遭ったものは、自分以外の何かにコントロールされている現実でした。
パニック障害になったことで、自分の心の中を見つめ直すし、本当にやりたかった自分の音楽と生き方を取り戻したyuiさんの経験は、パニック障害に関わらず、多くの方の心の向きの指針として参考になるのではないでしょうか。
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