大場久美子さんは1970年代から人気を集めたことで有名ですが、今でも女優として活躍しながらサロン経営などもしています。
100種類を超える資格を持っている人としても話題になっています。ただ、大場久美子さんはパニック障害に悩まされてきた期間がありました。
実はパニック障害は大場久美子さんの人生を大きく変えています。
最近になって大場久美子さんを知った人はパニック障害だったなんて想像もできないかもしれません。パニック障害になったきっかけや今の活動に至った経緯を見ていきましょう。
大場久美子さんのパニック障害歴
クーミンの愛称で知られる大場久美子さんは、タレント・歌手として長年にわたり活躍してきました。
1960年に生まれ、1970年には東京放映テレビのオーディションを通って1973年に劇団フジの子役になりました。
1974年にはテレビ、1976年には映画、1977年には歌手としてデビューしています。1978年に2代目の「コメットさん」として抜擢されて全国で知られるアイドルになりました。
人気絶頂の時期にはさまざまな仕事に取り組んできましたが、1980年代からだんだんと暗雲が立ち込めてきます。
実家がもらい火で全焼したり、サイドビジネスのレストランが失敗したりするなど、厳しい状況が続いています。
1994年にはサイドビジネスの負債を返済ができずに自己破産もしています。
このような厳しい時期を経て、大場久美子さんはパニック障害になるリスクがあるくらいのストレスを抱えてきたのでしょう。
パニック障害になったきっかけ
大場久美子さんがパニック障害になったのは、1999年に母親がなくなった直後のことでした。
絶大な信頼をしていた母親が亡くなって、大きなダメージを受けたでしょう。
大場久美子さんの母親が無くなった3日後に突然、息苦しさと動悸に苛まれたと大場さんは言っています。
その日以降、動悸の頻度が多くなっていって1日に数回の息苦しい発作が起こっていたようです。
その後、4年ほど経ってようやくパニック障害と診断されて治療が始まりました。
人生を変えたパニック障害
大場久美子さんはパニック障害によって大きく人生が変わりました。
パニック障害の診断を受けた当時、大場久美子さんは個人事務所を設けて働いていたので、発作が起きたらトラブルになるという不安に駆られていました。
必死に我慢をしていたのに周りは気付かないという状況が続きながらも、芸能界で活動を続けるために自分に鞭を打っていました。
自分がやるべきことが何かについて、パニック障害による苦痛の日々を通して考え方が変化しました。
認知行動療法士の資格を取得した理由
大場久美子さんは認知療法について学び、2009年には資格を取得しています。
心理カウンセラーとしての資格を取ったのは、パニック障害の克服が目的だったわけではありません。
パニック障害についてテレビで話をしたら、視聴者からの相談が相次いで責任を持って答えなければならないと思ったからでした。
大場久美子さんの強い責任感が資格の取得の原動力になりました。
認知行動療法について必要なものを学んでいるうちに、関連する資格も取得してしまったと言っています。
大場久美子さん自身が苦労してきたパニック障害について、他にも苦労している人がたくさんいると知って行動を起こしたのです。
現在の状況
大場久美子さんはミュージックオフィス合田に所属して、今もタレントとして活躍しています。
YouTuberとして動画による情報発信をしたり、各地で講師として講演会をしたりする活動をしています。
TBS CASTINGにも講師として登録し、心理カウンセラーとしての活動を広げました。パニック障害に限らず、不安がある人のために心理カウンセリングもおこなっています。
動物愛護のための活動や、子供の支援のための活動などにも参加して社会貢献にも積極的です。
大場久美子さんにとってパニック障害になった経験は、その後の人生に大きな影響があったのは明らかでしょう。
自分自身がつらい思いをしてきた経験を踏まえた活動をし続けており、パニック障害などで苦しい状況を我慢している人たちに手を差し伸べることをとても大切にするようになったのですね。
まとめ
大場久美子さんは歌手やタレントとして活躍してきましたが、仕事や家庭の悩みがいろいろと起こったところでパニック障害になってしまいました。
尊敬していた母親が亡くなったショックは大きな影響があったでしょう。しかし、それから8年ほどの時を経て、パニック障害を乗り越えました。
それだけでなく、パニック障害で悩む人たちにアドバイスできるようになりたいという気持ちで、心理カウンセラーとしての資格も取っています。
うまく気持ちを切り替えることができれば、大場久美子さんのようにパニック障害を克服できるので前向きな気持ちを持つようにしましょう。
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