近年ではパニック障害を患っていることを公表するタレントが増えていますが、高木美保さんもそんな芸能人の1人です。
2024年現在では、公演や執筆業など幅広い活動を行いながら、自給自足を目標にして有機野菜作りなど農業に力を入れていることでも知られていますよね。
高木さんはいったいいつパニック障害を発症し、どのように克服したのでしょうか?
この記事では、そんな「タレント高木美保さんが患ったパニック障害」について解説していきたいと思います。
高木美保さんの経歴
生年月日:1962年7月29日
出身地:東京都葛飾区
高木美保さんは、現代の10代、20代、30代の人はそれほど知らない可能性が高いですが、40代から上の世代であれば知らない人はほとんどいないほど知名度の高いタレントです。
多くのドラマに出演する女優でもありましたが、「メレンゲの気持ち」や「中居正広の金曜日のスマたちへ」など様々なバラエティに出演したり、「THE・サンデー」や「情報プレゼンター とくダネ!」「情報満載ライブショー モーニングバード!」などコメンテーターとしても長年活躍してきました。
高木さんは20歳の頃、「成人式の写真がキレイだったから」といった軽い気持ちでオーディションに応募したところ見事合格し、芸能界デビューを果たします。
その名を高めたのはまず女優としてでした。
主演もいくつかこなし順調な芸能活動を送っていましたが、「女優業は自分に合わない」と感じバラエティやコメンテーターといった活動にシフトチェンジしていったのです。
プライベートでは、「農業が本業でタレントは副業」というほど農業に対する情熱が強い人でもあります。
2024年現在は、「仕事を辞めてゆっくり休みたい」といったスタンスで芸能活動をストップさせています。
高木美保さんとパニック障害
長年女優業やタレント業でトップクラスの人気を獲得していた高木さんですが、20代の頃にパニック障害とうつ病を併発させた過去を持っています。
その原因となったのは、やはり「仕事の多忙さ」でした。
睡眠時間も少なく、不規則な生活が続いたためパニック障害とうつ病、そして自律神経失調症を患ってしまったのです。
パンック障害は、電車の中で発症したそうです。
その時の発作が理由となって、「また発作が起きたらどうしよう」といった予期不安が強まり、より症状が悪化していきました。
エレベーターにも乗れなくなり、動悸が強まることも多かったそうです。
その当時はまだパニック障害の認知度は低く、高木さんは親にもその事実を言えなかったそうです。(ちなみに高木さんの親は医師)
しばらくはパニック障害の事実を隠しながら芸能の仕事を続けていました。
高木さんがパニック障害を克服したきっかけ
パニック障害やうつ病、そして自律神経失調症などを患っていた高木さんは、ある日気がつきます。
「先(未来)のことを心配できるほど今の自分は強くない」ということに。
そう思えるようになったことで、「今」に意識を向けることができるようになっていったのです。
この経験を振り返り、高木さんは「自身でそうしたことに気づける人は少ないはず。改善させるならやはりカウンセリングを早期に受けるべきだ」と断言しています。
実は高木さんがそうした心理に辿り着いたのは、運良く考えを変えられるような環境を体験できたことがきっかけだったのです。
ある日仕事で行った奥入瀬渓谷の自然に出会えたことで、「頑張らなくてもいいのでは?」といった考えに自然となれたそうです。
そこから女優業を辞め、その後高木さんは実際に栃木県那須に移住しています。
移住した那須では、その後人生における精神的な柱となる「農業」を本格的に始めます。
田舎暮らしをすることで、自然とパニック障害やうつ病といった症状が緩和されていったそうです。
2007年に女優業を再開した後も、ずっと農業は続けているようです。(前述した通り「農業が本業でタレント、女優は副業」というほど農業に力を入れている)
自然に触れ合う時間を増やすことは非常に重要
高木美保さんの事例から学べることは、「頑張り過ぎない」といったこともそうですが、「自然と関わる時間を増やすこと」がとても重要であるという事実です。
脳科学的にも、大きな公園や山など自然豊かな場所ではストレスが軽減することがわかっています。
もしも今現在パニック障害やうつ病といった精神疾患を患っているならば、都会の喧騒を逃れ自然に触れ合う時間を増やすといった方法も改善に有効となるはずです。
まとめ
今回は、「タレント高木美保さんが患ったパニック障害」について解説してきました。
高木美保さんの経験からわかるのは、芸能界のような不規則な生活と大きなプレッシャーのかかる仕事では、やはりパニック障害を患う可能性も高まるということです。
もしも今現在同じように苦しんでいる人がいるならば、ぜひ高木さんのように自然に触れ合う時間を意図的に増やしてみてはいかがでしょうか?
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