「ホルモンバランス」という言葉も良く聞かれるようになりましたし、実際に意識しながら暮らしている人も多いはずです。
そんなホルモンバランスは、「パニック障害」の原因にもなることが近年の様々な研究で明らかになっています。
そのため、いかにホルモンバランスを整えるかがとても重要であるわけです。
この記事では、そんな「パニック障害の原因の1つとなるホルモンバランスの乱れへの有効な対策」について解説していきたいと思います。
パニック障害は日常生活に大きな支障が出る疾患
近年多くの芸能人がパニック障害を公表するようになり、その存在が広く知られるようになったわけですが、一般社会で暮らす多くの人々も同じようにパニック障害を患っていまし。
日本では、全人口の約1.5%~4.7%がパニック障害を人生で一度は罹患すると考えられています。
特に20代や30代といった若年層に多く、性別でいえば女性の方が圧倒的に割合が多くなっています。
軽度の症状であれば学校や会社なども工夫や注意をしながら過ごすことができますが、中等以上の症状の場合はかなり困難になっていきます。
- 息苦しさ
- めまい
- 発汗
- 吐き気
- 生命の危機を感じるほどの恐怖
- ふるえ
- 動悸
このような症状が突如現れ、20分から30分程度続くこともあります。
発症した場合は速やかに精神科や心療内科等の病院を受診し、抗不安薬の処方や精神療法などを継続して行う必要があります。
ホルモンバランスとパニック障害の関係
冒頭でも挙げたように、ホルモンバランスの乱れがパニック障害に大きな影響を及ぼしていることが近年様々な研究によって明らかになってきています。
特に精神安定に大きな影響を及ぼすセロトニンと強いストレスを感じた際に放出されるノルアドレナリンが大きく関係しているといわれています。
つまり、ホルモンバランスの乱れを整えることでパニック障害を改善に向かわせることが可能となるのです。
ホルモンバランスの乱れへの有効な対策
「ホルモンバランスを整えましょう」と言われても、目に見えないものであるためなかなかその方法はわかりませんよね。
ここからは、そんなホルモンバランスの整え方を具体的に挙げていきましょう。
①睡眠の質の向上
現代人の多くが睡眠の質に問題を抱えています。
それはストレスによって不眠傾向になっていることもありますし、スマホやタブレット、PCなどを操作する時間が急増したことにより自律神経が乱れ気味になっていることが要因として考えられます。
- 自分に合った寝具を用意する
- スマホなどのデジタル機器の操作は就寝の2時間前まで
- 毎日入浴し体が冷え切る前に就寝する
- 就寝直前に窓を開けて室内の酸素濃度を上げる
- 就寝前にカフェインは摂らない
このようなポイントを意識することで睡眠の質は大幅にUPし、ホルモンバランスに好影響を与えるはずです。
特にスマホの操作による睡眠不足や睡眠の質の低下は近年大きな問題となりつつあるので、注意が必要です。
②栄養面の意識向上
食事は「お腹がいっぱいになれば良い」というわけではありません。
栄養バランスをしっかりと意識しながら食べることで、ホルモンバランスは確実に整っていきます。
特に大豆食品や食物繊維は積極的に摂取したいところです。
普段から脂っこい食事を食べる機会が多い人や炭水化物を食べ過ぎてしまう人などは、一度食生活を見直して栄養面のバランスを考慮しメニューを継続して食べるようにしていきましょう。
③ストレスを遠ざける工夫
ストレスの溜まっている状態では当然ながらホルモンバランスが崩れていきます。
前述した睡眠や食事の改善を行うのはもちろん、「ストレスをなるべく遠ざける」といった意識もとても重要です。
- ストレスの元となる問題を積極的に解決する
- ストレスに対する受け取り方や捉え方を意識的に変えてみる
- ストレスが溜まってきたと思った時になるべく早くストレス解消になることをする
このように、ストレスを溜めすぎないように日々意識し対処していくことでホルモンバランスにも良い影響が及びます。
ストレスは自然の中にいることで軽減されるといった研究結果も出ています。
そのため、定期的に自然あふれる公園に行ったり、自然豊かな場所にキャンプしに行ったりなども非常に効果的です。
まとめ
今回は、「パニック障害の原因の1つとなるホルモンバランスの乱れへの有効な対策」について解説してきました。
ホルモンバランスが乱れると、パニック障害を発症させる要因にもなりますし、すでに発症している人は症状が悪化する要因ともなってしまいます。
ぜひここで挙げた「睡眠の質の改善」や「栄養面の意識向上」「ストレスを遠ざける工夫」などを積極的に行い、ホルモンバランスが乱れないようにしましょう。
コメント