中川家の兄・剛さんのパニック障害を救ったのは何だった?

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中川家のツッコミ担当の兄・剛さんがパニック障害だったと知っていますか?

このことはメディアでも話題になりましたが、中川剛さんは何とか乗り越えて今も芸能活動を続けています。

中川家の弟・礼二さんも実はパニック障害の事実を発症後しばらくは知りませんでした。

なぜ「兄弟」にすら話せなかったのか、誰が中川剛さんをパニック障害から救ったのかを見ていきましょう。

中川剛さんのパニック障害歴

中川剛さんは1970年に生まれ、実弟の礼二さんとお笑い業界に中川家としてデビューしました。

1992年に弟と一緒に吉本総合芸能学院(NSC)に入学して11期生として学び、兄弟で中川家を結成しています。

ただ、コンビ結成をして5年ほどでパニック障害を発症してしまいました。

呼吸困難で入院からパニック障害の診断へ

中川剛さんがパニック障害になったと今になってはっきりわかるきっかけは1997年に「トミーズのはらぺこ亭」の収録の時でした。

中川剛さんだけでなく礼二さんも、収録時間になっても現場に来ないという状況がありました。

普段とは違うスタジオだったので間違えただけというくらいに笑っていましたが、結局は中川家抜きで急遽収録をしています。

実は、この時に中川剛さんが呼吸困難で病院に行き、弟の礼二さんが付き添っていました。

当時はパニック障害という名前が一般的ではありませんでしたが、後に診断が下りて闘病生活が始まっています。

「弟」の礼二さんがいるからこそを切り出せない不安

中川剛さんは、「兄」として「弟」の礼二さんに自身の状況を打ち明けることができないという感情を抱えていました。

パニック障害になってからは、漫才の最中に発作が起こることがあり、その度に礼二さんがカバーし、何とか状況を凌いでいました。

兄弟で一緒に立ち上げた中川家という組織の中で、礼二さんがパニック障害について知らずに怒るのは、もっともな反応でしょう。

中川剛さん自身も、当時はパニック障害という言葉が一般的ではなかったため、サボっていると思われることがあり、それが辛い思いを引き起こしていました。

弟に対しても、自身の状況を打ち明けることができない時期がありましたが、最終的には喧嘩をきっかけに、礼二さんと心の底から話し合うことができました。

当時はパニック障害が広く知られていなかったため、実弟の礼二さんにも自身の状況を打ち明けることができない苦しみがあったのは間違いないでしょう。

中川剛さんの苦しんだパニック障害の症状

中川剛さんが最も頻繁に経験した症状は呼吸困難、動悸、そして息切れでした。

何かに不安を感じると突然、息苦しさが襲ってくるという状況が続きました。この状況に、弟の礼二さんも異変を感じ始めました。

しかし、礼二さん自身も「なぜ?」という疑問を抱いていました。自分自身が同じ症状を経験していない限り、パニック障害の症状を真に理解することは難しいです。

しかし、実弟であったことが中川剛さんにとっては救いだったと言えるでしょう。

パニック障害の克服を支えた2人の立役者

中川剛さんはパニック障害を克服し、現在も活躍を続けています。

実はパニック障害を克服した要因について2人の重要な人物がいます。

その1人は間違いなく実弟の礼二さんです。まだパニック障害が広く知られていない時期でも、実兄の苦しみを察知し、何とか支えようという姿勢で献身的にサポートしました。

大阪から京都への通勤時にも、中川剛さんの状態を礼二さんが確認し、駅を降りては様子を見ながら移動するという、兄弟の絆によるケアを行っていました。

最悪の時期には、いつ呼吸困難になるかわからない状況で、礼二さん自身が不安を感じ、大阪から京都までの移動に半日を費やすこともありました。

「ほっとした」というのが、実弟の礼二さんの対応に対する中川剛さんの感想です。後になっても、礼二さんが理解しようと努力してくれたことに対して感謝の念を抱いています。

もう1人の重要な人物は明石家さんまさんでした。

黒柳徹子さんの番組「徹子の部屋」で明らかにした通り、「荒療治」を受けたことが回復のきっかけとなりました。

パニック障害を抱える中川剛さんに対して「パニックマン」というあだ名をつけた明石家さんまさんの行為は、一見すると酷いように思えるかもしれません。

しかし、中川剛さんにとっては、その行為から気を使わずに笑わせようとするさんまさんの気持ちが強く伝わったのでしょう。

そのお笑い芸人としての姿勢が、パニック障害を乗り越えるきっかけとなったと中川剛さんは語っています。

現在の状況

中川剛さんは弟・礼二さんの必死のサポートと、明石家さんまさんの荒療治を受けて、発症してから3年でパニック障害を克服しました。

現在でも毎年、中川家の特大寄席を東京と大阪で開催しています。

当時は仕事がなくなるのではないかと礼二さんも不安になっていましたが、無事にパニック障害を克服して新たな道を歩んでいます。

まとめ

中川剛さんの体験談から、パニック障害の克服には周囲の理解と支援がいかに重要であるかが明らかになりました。

実弟の礼二さんと、尊敬するお笑い芸人、明石家さんまさんの存在があったからこそ、中川剛さんは短期間でパニック障害を克服できたのです。

パニック障害を抱える人が身近にいる場合、理解を示し、手を差し伸べることが大切です。それが些細なことであったとしても、その行為が救いの手となる可能性が十分にあります。

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