「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄氏を父に持つ長嶋一茂さんは、パニック障害を患っていたことを公表しています。
プロ野球選手からタレントに転身し、多くの番組に出演するほどの人気を獲得してきた長嶋さんですが、大きなストレスが原因で30歳ころからパニック障害を発症したそうです。
50代となった現在もタレントとしての人気を維持している長嶋さんは、どのようにしてパニック障害から立ち直ったのでしょうか?
この記事では、そんな「長嶋一茂さんが患ったパニック障害体験談」について解説していきたいと思います。
長嶋一茂の経歴
生年月日:1966年1月26日生まれ
出身:東京都大田区
身長:181㎝
体重;90㎏
1998年にドラフト1位でヤクルトスワローズに入団すると、一軍の試合にも一定以上出場しました。
父親である長嶋茂雄氏の息子という重圧の中、プロで7年間プレーし、トータル384試合出場、生涯打率.210、18本塁打という記録を残しました。
現役引退後は野球界から離れ、タレントとして活動します。
また、野球の現場からは離れたものの、フジテレビ系「プロ野球ニュース」でスポーツキャスターも務めました。(1997年から1999年)
この頃担当マネージャーだった女性と結婚しています。(子どもは双子の姉妹)
その後もスポーツキャスターの仕事をこなしながらも、俳優やタレント業にも力を入れていきます。
タレント業としては、さんまさんが司会を務めるTBS系『さんまのSUPERからくりTV』で人気を獲得し、その後も数々の人気番組に出演しています。
プロ野球引退後には、タレント業の傍ら極真空手を本格的に始め、黒帯を取得しています。
多くの大会に参戦していて、2021年7月には東日本空手道選手権大会に「50歳以上+80kg級」で金メダルを獲得しています。
長嶋一茂さんが患ったパニック障害
プロ野球選手を経て人気タレントとなった長嶋一茂さんは、一般人からすると「成功者」であり、パニック障害を患うような人には見えませんよね。
しかし、30歳の頃にパニック障害を患い、長年この障害と付き合ってきたことを公表しているのです。
症状としては、「地球上の空気が全部なくなった様な感覚」に襲われるそうです。
呼吸困難以外にも、動悸や発汗、めまいなども併発していたそうです。
パニック障害を患った時期には、呼吸困難で車の運転ができず、意識を失い病院に運ばれた経験もあるそうです。
自ら命を断つ考えも頭に浮かぶほど精神的に追い詰められていたようです。
「精神的に弱いからパニック障害になんてなるんだ」と思った一茂さんは、無理やりモチベーションを上げて野球をしていたそうですが、これが逆効果となり症状が悪化してしまったのです。
長嶋一茂さんがパニック障害を克服した方法
プロ野球を辞めた一茂さんは、大きなプレッシャーから開放され、次第にパニック障害の症状が軽くなっていったそうです。
そして、呼吸法を意識することで健康な体を取り戻したともコメントしています。
一般的な「478呼吸法」では、4秒かけて鼻から息を吸って、7秒息を止め、8秒かけて口から息を吐くといった方法ですよね。
しかし、長嶋一茂さんはこの方法を進化させ、「5秒吸って20秒で吐く」といった違う呼吸法を編み出しました。
また、片方の鼻から息を吸って、もう片方の鼻から息を吐く「片鼻呼吸法」も積極的に実践していたそうです。
他にも、アロマオイルを使用しているそうです。
手首にアロマオイルをつけ、片鼻呼吸を行う際に利用していたそうです。
「自分を責めないこと」「ストレスを上手く解消させること」を意識
長嶋一茂さんは、プロ野球選手を辞め、呼吸法などを実践したことで症状を軽減させていきましたが、根本的な「考え方」も変えていきました。
それは、「自分を責めないこと」と、「ストレスを上手く解消させること」です。
これはパニック障害やうつ病などの精神疾患を患っている人全般に言えることですが、頑張り過ぎていたり、自分を責める癖があったりすると症状が悪化する可能性が高まります。
頑張り過ぎず上手にストレスをコントロールしていくことが、「ストレス社会」と称される現代を生きていくには必要不可欠であるといえるでしょう。
長嶋一茂さんは自身で解決策を編み出し、実践し続けることでパニック障害を改善しました。
野球に関しては父親ほどの偉大な成績は残せませんでしたが、やはり特別な強さを持っているといえるのかもしれません。
まとめ
今回は、「長嶋一茂さんが患ったパニック障害体験談」について解説してきました。
プロ野球選手時代にパニック障害を患った長嶋一茂さんですが、現役を引退しプレッシャーから解放されたことや自身で呼吸法を実践していったことで症状を改善させていきました。
今現在パニック障害で苦しんでいる人は、ぜひ「自分を責めないこと」「ストレスを上手く解消させること」を意識しながら、呼吸法などを取り入れてみてはいかがでしょうか?
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