K-1の元3階級制覇王者であり、現在はISKA世界ライト級王者でもある格闘家の武尊さんは、過去にパニック障害とうつ病を患っていたことを公表しています。
日本の立ち技(キックボクシング界)において絶対的な存在となった武尊さんと神童那須川天心選手との世紀の一戦(THE MATCH 2022)は、判定負けを喫したものの多くの人を感動させました。
そんな格闘技界のスターである武尊さんがパニック障害やうつ病を患っていたというのは、かなり意外ですよね。
武尊さんはいったいなぜ精神疾患を抱えてしまったのでしょうか?
また、どのようにしてそうした状態から立ち上がれたのでしょうか?
この記事では、そんな「武尊さん(格闘家)のパニック障害の過去」について解説していきたいと思います。
武尊さんの経歴
生年月日:1991年7月29日生まれ
出身:鳥取県米子市
身長:168㎝
体重;60㎏
スタイル:キックボクシング
過去タイトル:第4代K-1 WORLD GPスーパーフェザー級王者、初代K-1 WORLD GPフェザー級王者、初代K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者、現ISKA世界ライト級王者、現KGP世界ライト級王者。初代Krushフェザー級王者。
「Krush」で頭角を現し、その後K-1に活躍の場を移し連勝を続けた武尊さんは、K-1のエースとして神童の那須川天心選手と対戦しました。
1Rにカウンターパンチによってダウンを喫し、ポイントを取り返せないまま判定負けとなってしまいました。
その試合の8日後に開いた会見で、「パニック障害とうつ病」を患っていることを公表し、休養に入ることを発表したのです。
2023年に本格的に復帰し、K-1の契約満了に伴って他団体への試合に参加していきます。
6月にはISKA世界王座獲得、そして11月にはONEにも初参戦することも発表。
2024年月28日に行われる「ONE 165」でONEムエタイ世界フライ級王者のロッタンと対戦することになっています。
武尊さんのパニック障害
那須川天心選手との試合後にパニック障害とうつ病を患っていることを公表した武尊選手ですが、正確な発症時期は不明となっています。
会見では、「数年前に診断された」という言葉を使っていたため、おそらく2020年より前から患っていたと予想できます。(「4年前くらい」とコメントしたインタビューはあり)
原因を公表したわけではないので断言はできませんが、何年経っても那須川選手との試合が実現できないことによる誹謗中傷が大きな原因であったと予想できます。
RISEとK-1という他団体に所属していることで、2人が対戦を望む発言をしてもなかなか実現しなかったのです。
「武尊は天心から逃げている」
試合が組まれない年月のイライラ感と共に、そんな誹謗中傷を長年受け続けたのです。
また、この会見ではパニック障害やうつ病だけでなく、拳や膝、腰の怪我(分離すべり症)とも付き合ってきたことを公表しています。
つまり、武尊選手は数年間心も体もボロボロの状態で戦い続け、勝利してきたわけです。
天心選手に敗北した後、これらの症状をすべて公表し、治して再び格闘技界に帰ってくることを宣言しました。
「引退するのでは?」と言われたりもしましたが、武尊選手は負けたまま終わることをプライドが許さなかったのでしょう。
武尊さんがパニック障害を克服した方法
武尊さんは、当初抗うつ剤などの薬でなんとか症状を抑えてきたそうですが、改善に向けて試したことがあります。
それは「CBD」です。
CBDとは、「カンナビオール」という成分の1つで、リラックス効果を高められるメリットがあります。
大麻に含まれる成分の1つであるため、違法であると思い込んでいる人も多いですが、実は厚生労働省の許可を経ている製品であれば合法で使用できるのです。
具体的には、「成熟した茎や種子を原料としていること」を証明するために検疫所に成分分析表と製造工程表を提出し、証明されなければなりません。
武尊選手はアメリカ合宿の際にCBDの存在を知り、帰国後もネットでCBDのことを調べ少しずつ自身で試していったのです。
これにより、上手くオンオフの切り替えが可能になり、睡眠の質が上がり症状が軽減されていったようです。
参考記事:パニック障害を和らげるCBDオイルの真相!効果と使用法を徹底解説
まとめ
今回は、「武尊さん(格闘家)のパニック障害の過去」について解説してきました。
格闘家として圧倒的な強さを誇る武尊選手ですが、多くの怪我と併せてパニック障害やうつ病も患っていたのです。
しかし、天心選手に敗北した後も引退せずにしっかりと心と体を回復させて再起し、見事復帰戦を勝利で飾っている結果をみれば、「さすが武尊選手」と思います。
現在パニック障害を患っている人も、武尊選手のように時間をかけて徐々に改善に向けて動き出してみてはいかがでしょうか?
コメント