パニック障害でも住宅ローンの団信は通る?通らなかった場合の次の手とは

「住宅ローン」文字 コラム

パニック障害を患っている人は生活の様々な場面で不自由や居心地の悪さを感じてしまいますが、「住宅購入」のシチュエーションでもネガティブな影響を受ける可能性があります。

住宅ローンは、金融機関からお金を借りて住宅の支払いに充てるローンのことですが、多くの場合「団信」に加入します。

団信は、「団体信用生命保険」の略語で、借り入れをした本人が死亡したり高度障害を負った場合に借入残高をゼロにできる保険のことを指します。

当然のことながら保険の加入には審査があるわけですが、パニック障害を患っている人は、「団信の審査に通るのかな」と不安になるはずです。

この記事では、そんな「パニック障害でも住宅ローンの団信は通るのか?」という疑問について解説していきたいと思います。

パニック障害を患っている人は団信の審査に落ちる可能性が高い

結論から先に言えば、パニック障害を患っていて投薬治療を2週間以上続けていたことがあるならば団信の審査に落ちる可能性は高いといえます。

なぜならば、団信の審査では、「告知事項」があり、その内容に引っかかるからです。

  • 過去3年以内に2週間以上医師の治療(投薬治療含む)を受けたことがあるか?

多くのパニック障害を患っている人は、この質問事項に引っかかるため団信の審査に通らないのです。

つまり、パニック障害者は一般的な銀行における住宅ローンの団信は付けられないわけです。

住宅購入を考えた時、家族(特に配偶者)は団信への加入を望むはずです。

もしものことがあった時、借入残高がそのまま家族に残ってしまいます。

共働きで配偶者にも十分な収入があるのであれば団信なしでも承諾してくれる可能性はありますが、やはり大きな不安は残ってしまいます。

特に子どものいる家庭では、教育費や食費、生活費など非常に大きな金額が毎月かかります。

収入が大幅に減ると同時に自身に住宅ローンの支払いがくるということを考えると、快く首を縦に振ることはできないはずです。

パニック障害を和刷らっている人の選択肢は2つ

団信は多くの住宅ローンで加入必須となっています。

「じゃあパニック障害を患っていたら住宅ローンは組めないの?」と悲観してしまうかもしれません。

しかし、実際には2つの選択肢が残されています。

具体的に挙げていきましょう。

①フラット35の団信なし住宅ローンで借り入れする

まず1つ目の方法が、「フラット35の団信なし住宅ローンで借り入れする」というものです。

フラット35は、団信なしで住宅ローンを組むことが可能となっています。

ただし、前述した通り団信なしの住宅ローンはリスクが非常に大きいため、慎重に申し込まなければなりません。

リスクの大きさを回避するため、住宅ローンと同額程度の生命保険に加入することも検討すべきでしょう。

②ワイド団信で借り入れをする

団信には、「ワイド団信」と呼ばれるものもあります。

この団信は、健康上の理由によって通常の団信に加入できない人向けのものです。

緩和されているだけですべての健康に問題のある人が加入できるわけではありませんが、パニック障害であればおよそ加入することができると考えられます。

ただし、当然ながら住宅ローンの金利は0.2%程度上乗せとなります。

金利以外の部分では大きな違いはなく、通常の檀信徒保障内容は同程度です。

住宅ローン完済年齢は満80歳未満となっているので、40代の人でも十分に住宅ローンを組むことができるはずです。

パニック障害を完治させて通常の団信に加入するという選択肢も

パニック障害は数ヶ月や半年で完治するような疾患ではありません。

治療後5年~10年かけても約30%程度しか完治しないとされています。(40%~50%の人は完治まではいかないものの症状は改善)

もしも年齢的に若く急いで住宅を購入する予定がないのであれば、早急に治療を開始して完治を目指すのも「あり」だといえるでしょう。

完治すれば金利の高いワイド団信ではなく、通常の団信に加入できるわけですし、完治はしていないものの症状が一定以上改善し通院などをしていないのであれば、団信に加入できるかもしれません。

長年付き合っていかなければならない疾患ではあるものの、しっかりと今季強く治療を継続すれば完治する可能性があるということを覚えておきましょう。

まとめ

今回は、「パニック障害でも住宅ローンの団信は通るのか?」という疑問について解説してきました。

冒頭でも挙げた通り、パニック障害を患っている人は残念ながら通常の団信への加入は難しいというのが現実です。

しかし、団信に加入しなくても住宅ローンが組めるフラット35を利用し、別途生命保険に加入することでリスクを抑えることもできますし、ワイド団信に加入するという選択肢もあります。

治療を続けながら、どの選択肢が自身に合っているのかをしっかりと考えてみましょう。

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