パニック障害は、突然の恐怖や不安感が襲い、心拍数の増加、息切れ、冷汗などの身体的な症状を引き起こします。
そのことが原因で、働けなくなってしまった人もいるかもしれません。
また、パニック障害を克服して新たに働きはじめようと思っても、以前と同じような仕事に就くことに不安がある人もいるでしょう。
24年間で15回の転職を繰り返した私もその不安の連続でした。
そこでこの記事では、個々の症状や行動制限、環境によって差異はありますが、パニック障害の人が働きやすい仕事や、ストレスを感じにくい仕事についてご紹介していきます。
パニック障害が仕事に与える影響
パニック障害を抱えながら働いていれば、少なからず仕事に悪影響を及ぼします。
以下に、具体的な例を挙げていきます。
パフォーマンスへの影響
予期せぬパニック発作が職場で起こると、パフォーマンスに影響を及ぼすことが考えられます。
パニック発作は突然起こるため、その瞬間に重要なタスクを行っている場合、そのタスクの完成度や結果に影響を及ぼす可能性があります。
また、パニック発作の後には一時的に疲労感を感じることが多く、これが長時間にわたると全体的な仕事の効率や生産性に影響を及ぼしてしまいます。
人間関係への影響
パニック障害は、職場での人間関係にも影響があります。
パニック発作が職場で起こった場合、周囲の人々はその状況を理解できないかもしれません。
パニック障害を抱えていることを隠している場合、発作が起こったときに周囲の人々を驚かせる可能性があります。
そのことにより誤解や偏見が生じ、職場での人間関係にストレスを感じることにも繋がります。
自己評価への影響
パニック障害は、自己評価にも影響を及ぼしてしまう恐れがあります。
パニック発作が職場で起こると、それが原因で自信を失ってしまうかもしれません。
そのことが、あなたのキャリア形成にも響いてしまうことも考えられます。
職場への恐怖
パニック発作が職場で起こった経験がある場合、職場に対する恐怖感を抱くこともあります。
その結果「職場に行くのが怖い」と職場への出勤を避ける行動につながり、雇用の継続に影響を及ぼす可能性があります。
パニック障害に適した職業の特性
パニック障害に適した職業の特性をいくつか挙げていきます。
自分のペースで働ける仕事
パニック障害のある人にとって、自分のペースで働ける仕事は理想的です。
人から指示されることがないのでストレスを最小限に抑えられ、好きなときに必要に応じて休憩を取ることができます。
自宅で働ける仕事
自宅で働ける仕事も、同じくパニック障害のある人にとって理想的な仕事です。
通勤をする時の心配も要らないし、職場で同僚の目を気にする必要がありません。
フレキシブルな勤務時間のある職業
パニック障害を持つ人にとって、柔軟な勤務時間を設けている職場は大いに助けになります。
自分の体調が良いときに働くことが可能であれば、発作に対する不安も大幅に軽減できます。
パニック障害に向いている具体的な職業
ここからは、パニック障害に適した具体的な職業をいくつか紹介します。
動画編集
動画編集は、自分のペースで働ける職業の一つです。
職業柄、多くの場合、在宅勤務で、通勤、職場でのストレスを避けることができます。
もちろん技術面でのスキルは必要になりますが、現在は様々なスクールなどで動画編集を学ぶプログラムが提供されていて、その技術をオンラインで学ぶことが可能です。
- 在宅ワークを始めたい
- フリーランスを目指している
- 個人で稼ぐのスキルを身につけて起業をしたい
- スキマ時間を活用し収入を得たい
そんな思いのある方にとっては一つの選択肢になるかと思います。
その上でもし動画編集者を職業として目指すとなった際は、動画編集を学ぶそのスクールのカリキュラム、コンテンツ量、講師の実績、受講者数、サポート体制などを慎重に調べ、何よりもご自身のライフスタイルに合ったスクールをお選びいただけたらと思います。
《動画編集を学べるお薦めスクール》

こちらのスクールは、技術面の学びはもちろんのこと、フリーランスとしては必須のそれを収入に繋げるビジネス面での学びも得られ、さらに確定申告や税務関係までカリキュラムが網羅されています。
スキルの習得はもちろん大切ですが、実際に生活を構成していくうえでの仕事目線で実務を学べることはアドバンテージになるのではと思い、こちらのスクールをお薦めさせていただきます。
Webライター
Webライターもまた、自宅で自分のペースで働ける職業です。
私の場合は、某医療系求人サイトの求人原稿の執筆と入稿を代行する仕事に就いていた経験があります。
執筆といっても一から内容を考えるのではなく、送られてくる求人概要のデータを見ながらフォームに従って入力して、指定のcloudへ送り込むだけの作業ですので、納期さえ守れれば作業自体は難しいことは無かったです。
また、文章を書くことが好きな人は、クラウドワークスやココナラなどに受注者、出品者登録をして執筆代行などの依頼を請け負うことも良いかもしれません。
コールセンター
コールセンターと聞くと一般的には大きなフロアに席がびっしり詰まった中での仕事のイメージですが、この場合のコールセンター業務は、在宅で受電業務を請け負う仕事になります。
採用側企業によっては、経験者優遇や一定のタイピングスキルを求められたりする場合もありますが、概ね特別なスキルや資格は必要ありません。
私も4ヶ月ほどの短期間でしたが、大手住宅メーカーで家を建てられたオーナー様からの修繕や点検のアフター依頼を受電する仕事を在宅で行った経験があります。
勤務時間(コール対応)は、事前申告制ですが、最低4時間から勤務希望が可能で、私は在職期間中は運よく休まず勤務することが出来ましたが、当時の同僚から聞いた話では突発的なお休みにも柔軟に対応してもらえたとのことでした。
パニック障害を抱えて働くために大切なこと
パニック障害を抱えて働くためには、以下のことに注視してみましょう。
パニック障害を理解する職場環境
パニック障害を持つ人にとって、理解のある職場環境を選ぶことは極めて重要です。
パニック障害の存在を職場に明らかにすることは、大きな勇気を必要とします。
日常的に上司との信頼関係を構築していると、このような話をするのも容易になるでしょう。
さらに、企業の風土からも障害に対する支援がどの程度あるのかを見極めることができます。
スキルアップと自己啓発
パニック障害を抱えている人でも、スキルアップと自己啓発を通じて成功することは十分可能です。
前項でも触れましたが、ITツールの使い方を学んだり、IT関連の資格を取得したりすることは、就職の可能性を高めるために有効です。
晴れてパニック障害を克服したときに、大きく飛躍できる可能性があります。
就労移行支援や就労定着支援を受けることも
就労移行支援や就労定着支援は、一般の職場で働く前または働き始めた障害を抱える人が、その職場で長期間働き続けられるように支援するものです。
具体的には、職場での人間関係の構築、仕事のスキルアップ、職場でのストレス管理など、働き続けるために必要なスキルを身につけるための支援を提供します。
パニック障害を抱える人は、自分の症状を理解しそれに対応するためのスキルを身につけることができます。
支援を受けることで、パニック障害を抱える人が働きやすい環境を作るための重要な一歩となります。
《就労移行支援を受けられるお薦めサービス》

こちらの就労移行支援は、支援プログラムが標準サービスで70種類以上あり、加えて利用者さんの必要に応じて独自のプログラムもあるので、目的に沿った利用ができることが特徴です。
また、社会生活を継続していくうえで大切な就職後のフォローも万全で利用者さんに寄り添った、とても良心的なサービスだと思います。
まとめ
パニック障害を持つ人々でも、適切な仕事を見つけ必要なサポートを得ることで、成功を収めることは可能です。
ストレスを最小限に抑えられる職業を選ぶ、もしくは理解のある職場を選ぶなど、働く場所の環境が整っていることが大切です。
あなたが自分に合った仕事を見つけ、社会生活にスムーズに復帰できることを心から願っています。
《参考記事》:【体験談】パニック障害と仕事|完全在宅ワーク
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