パニック障害を患っている、もしくは患っている人が身近にいるという方も多いのではないでしょうか?
すでに日本では決して珍しくない障害となっているパニック障害ですが、その原因は完全には解明されていません。
しかし、大きなストレスがその引き金になっている可能性は極めて高いといえるでしょう。
そして、ストレスを溜めてしまう大きな原因となるのが、「会社での仕事や人間関係」です。
この記事では、そんな「パニック障害を発症する大きな原因となっている会社でのストレス」について解説していきたいと思います。
会社での仕事が大きなストレスを伴う理由
人間は生きていくためには働いて収入を得なければなりません。
不労所得がある幸運な人以外は、組織の中で働いたり、自ら組織を作り動かしたりして収入を得ています。
そういった中で特にストレスが大きいとされているのが、「会社員」です。
企業から雇われる形で仕事をしていて、規模にかかわらず基本的には集団の中で業務を行っていきます。
なぜ会社での仕事が大きなストレスを伴うのか、いくつか原因を挙げていきましょう。
原因①目標やノルマに対するプレッシャー
会社に勤めている人の中には、「成果」を数字として求められている人もいます。
営業職はその最たる例となる職種ですが、販売職に関しても目標となる売上高がありますし、部署や会社全体でも目標となる数値が設定されているものです。
多くの人が働きながらも数値を求められているわけですが、その目標やノルマに対してのプレッシャーは非常に大きく、人によっては落ち込むだけでなく眠れなくなる状態になるケースもあります。
さらに厳しいのが、そのプレッシャーは会社を退職するまで続いていくことです。
短期間のプレッシャーであれば乗り越えられますが、長期に渡ってプレッシャーが続いていくため、パニック障害を引き起こしたり、うつ病を発症したりといったネガティブな結果を引き起こしてしまうのです。
原因②社内外の人間関係
会社で働いている中で感じるストレスは目標やノルマだけではありません。
社内や取引先といった社外の人との「人間関係」が原因になっているケースも多々あります。
実際に人間関係が原因となりパニック障害やうつ病を発症させてしまう人は多いのです。
大抵の会社では、2~3年といった長期に渡って同じ部署で働きますよね。
場合によっては入社してから一度も部署が変わらない(中小企業で部署自体が分かれていない)といった人もいるはずです。
同じ会社の社員として同じ目標を掲げて働いていたとしても、個々の価値観や考え方は異なるため、どうしても「考え方が合わない」といったシチュエーションになりやすいものです。
ある程度の範囲であれば大人同士ですから距離を取りつつビジネス仲間としてうまく折り合いが付けられますが、どちらか(もしくは双方)が相手に対して嫌悪感を抱き、言動や行動で示すようになると、いよいよストレスを大きくなっていきます。
これは取引先の企業担当者との関係でも同じことがいえます。
「明日もあの人の顔を見なければならない」「またあの人の間違った考え方を聞かなければならない」といったように、帰宅してからも憂鬱な気分になってしまうこともあるのです。
原因③将来的な不安
現代の日本は、先の見えない非常に厳しい状況です。
物価は上昇し、電気代やガス代、水道代といったライフラインの価格も上昇しています。
さらに、不景気にコロナ禍が重なったことで、潰れる企業や合併する企業も多くなっています。
そうした状況下において、単純に「このままこの会社で働いていて大丈夫かな」といった不安を感じる人も増えているのです。
無理せず「転職する」という選択肢を実行することも必要
パニック障害を患う人は、「真面目な人」が多いといわれています。
真面目な人は仕事や人間関係などでもいい加減にできないので、非常にストレスを溜めやすいのです。
また、自分が退職することでその会社や部署の人たちに迷惑が掛かるという理由から、精神的に限界を超えているにもかかわらず働き続けてしまうこともあります。
そうした人は、パニック障害を患ったり、うつ病を発症させたりといった可能性が高くなります。
確かに退職をすることで引継ぎなどに労力が掛かるものですが、それ自体で会社が回らなくなるといったことはありません。
それよりも、自身の健康が害されている状況を改善することの方が絶対に大事であるはずです。
もしも会社で大きなストレスを感じていて、それが長期的に続いているのであれば、休職や転職といった選択を取るべきだといえるでしょう。
その選択ができるようになれば、きっとパニック障害も軽減(もしくは完治)していくはずです。
まとめ
今回は、「パニック障害を発症する大きな原因となっている会社でのストレス」について解説してきました。
原因は明白ではありませんが、パニック障害はストレスが深く関わっている可能性は高いといえます。
特にストレスを感じやすい会社員の人は、ぜひ無理し過ぎずに休職や転職といった選択肢を頭の中に入れておくべきでしょう。
コメント