パニック障害に自転車通勤がおすすめである2つの理由

スーツ姿の男性が自転車に乗って通勤すろ姿 コラム

パニック障害を抱えながら日々生活をしている人も多いですが、そうした人の中には車や電車で通勤通学をしている人も多いはずです。

車や電車、バスといった移動手段は、広場恐怖によってパニック発作を引き起こす可能性が高まります。

どの移動手段も「その場から逃げることができない環境」だからです。

しかし、もしもあなたの職場や学校が自転車で行ける範囲にあるならば、思い切って自転車通勤、自転車通学に切り替えるといった選択肢もおすすめです。

なぜならば、自分自身にポジティブな影響を与えることができるからです。

この記事では、そんな「パニック障害に自転車通勤がおすすめである2つの理由」について解説していきたいと思います。

車通勤や電車通勤はパニック障害を患っている人には厳しい環境

車や電車、バスなどの乗り物は、パニック発作を引き起こす可能性が高いといえます。

電車やバスだと、満員状態(もしくは満員ではないが一定以上乗客がいる状態)だと、「その場から移動できない状況」になります。

さらにその乗り物自体が扉を閉めた状態で走っているわけですから、その状況から解放されるまで(次の駅、次の停車場)その状況のまま居続けなければならないのです。

これはまさにパニック障害を抱えている人にとっては地獄です。

車の運転の場合は、人混みで動けないといった状況下ではありませんが、密室の空間で簡単にはそこから抜け出せないため、やはり広場恐怖を感じてしまいます。

特に高速道路や渋滞している大通りなどを運転している際には、すぐさま路肩に車を停めて外に出ることができないので、パニック発作を起こしやすくなります。

パニック障害に自転車通勤がおすすめである2つの理由

冒頭でも挙げた通り、もしも会社や学校が自転車で通える距離(片道30分以内程度)ならば、自転車通勤(通学)に変えるといった選択肢が有効といえるかもしれません。

その理由を2つ挙げてみましょう。

①広場恐怖を感じにくく発作の可能性を遠ざけることができる

1つ目はまさに簡単な理由です。

自転車で通勤や通学を行えば、広場恐怖を感じる可能性が大幅に減少するからです。

人混みの中で動けない状況ではありませんし、発作が起きそうになったならば路地に入り自転車から降り、壁に前かがみで手をつき深呼吸することもできます。

その場から動けず1人になれない恐怖を感じる「広場恐怖」を遠ざけることができるわけですから、精神的な負担はかなり軽減できるはずです。

自転車通勤では、様々な景色が目に映り、様々な匂いを感じられますよね。

満員電車などでは身動きが取れないだけでなく外の景色を見る余裕もなく、当然良い匂いなど嗅げるはずもありません。

そうした意味でも、天と地ほどの環境の差があるわけです。

②運動療法効果が得られるためパニック障害を改善に向かわせられる

もう1つの理由は、「運動がパニック障害の改善にポジティブな影響をもたらすから」です。

運動療法(ジョギングやインターバルトレーニング)を行うことで、不安や抗うつ症状が改善される可能性が高まるのです。

これは化学的に証明された事実であるため、決して迷信などではありません。

短期間の運動ではそれほど効果がありませんが、数週間~数ヶ月間継続して行うことで、パニック障害を改善に向かわせるのです。

注意点として一部運動療法がネガティブな影響となってしまう人がいる

自転車通勤は、前述した通り満員電車や車通勤での渋滞、狭いバスの車内で立ったまま通勤するといった状態を回避でき、さらにはパニック障害を改善に向かわせることができるわけですが、注意点もあります。

それは、「一部のパニック障害を抱える人にとっては逆効果となる可能性がある」ということです。

特に乳酸がパニック発作の引き金になるタイプの人は要注意です。

過去に運動中もしくは運動後にパニック発作を起こしてしまったことがある人は、慎重に判断した方が良いかもしれません。

例えば休みの日に自転車で20~30分ほど移動してみて、発作が起こりそうな雰囲気を感じるのであれば、避けた方が良いかもしれません。

ただし乳酸が溜まらなければ前述したポジティブな影響を受けられるので、「電動自転車」を利用して乳酸が溜まらない工夫をすることで対応できるといえます。(運動療法としての効果は得られない可能性が高いですが、電車や車などによる発作のリスクは回避できる)

まとめ

今回は、「パニック障害に自転車通勤がおすすめである2つの理由」について解説してきました。

パニック障害を抱えながら通勤、通学している人の中には、自転車で30~40分圏内に職場や学校がある人もいるはずです。

そうした人は、自転車通勤、通学に切り替えることで改善に向かわせることができるかもしれません。

前述したように注意点もありますが、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

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