パニック障害を抱えながらの恋愛はOK?

恋人同士が手をつないでいる コラム

パニック障害を抱えている人は、生活に支障をきたすことがあるため、常に不安を抱えています。

それは仕事や家庭、友人関係だけでなく、「恋愛」においても同様だといえます。

「パニック障害だと知られたら嫌われてしまう」

そんな不安によって、言い出せないケースもありますし、両想いであるにもかかわらず「デート中に発作が現れたら迷惑になってしまうから」といった思いから一歩を踏み出せない人もいます。

私は、結婚式の1ヶ月前にパニック障害を発症したので、パニック障害を抱えた状態で恋愛関係を構築した経験はありませんが、これから関係を築きたいと思っているかたの参考となれるよう、この記事では、「パニック障害における恋愛」について解説していきたいと思います。

パニック障害を抱えている人は恋愛NG?

まずは結論から先に言うと、もちろん「恋愛をしても良い」といえます。

しかし、これはあくまでも「パニック障害に対する偏見がなく発作時の対処法も心得ている人」が条件となります。

医学的な観点からすると、「パニック障害を抱えている人は恋愛を避けるべき」と指摘しますし、実際にネットなどでも医療従事者がそう述べているケースが多くなります。

確かに、恋愛は家族関係や友人関係よりもさらにお互いの感情や思考が移ろいやすく、問題が生じる可能性が高いものです。

そのため、強い精神的ストレスを感じるリスクがあり、パニック障害にとってはネガティブに影響してしまうでしょう。

パニック障害を抱える人が恋愛を控えるべきケース

それでは、実際にどのようなケースで特に恋愛を控えるべきなのかを挙げていきましょう。

ケース①パニック障害を患っていることを相手が知らない

パニック障害を患っている人の中には、その事実を周囲に伝えない人も多くいます。

「もしパニック障害を告白して関係性が壊れてしまったらどうしよう」

そんな思いが出てきてしまうのです。

これは恋人に関しても同じです。

というよりも、恋人だからこそ言えないのかもしれません。

パニック障害である事実を相手が知らなければ、もしも一緒にいる時に発作を起こしたならば適切な対処を行うことができません。

そうした障害を持っているとは思っておらず、発作を起こした姿に驚くだけでなく精神的に引いてしまう可能性もあります。

もしかしたらショックを受けるような言葉や態度を見ることになるかもしれません。

精神的なショックが大きくなれば、よりパニック障害の症状が悪化してしまうでしょう。

ケース②相手がパニック発作に対して嫌悪感を持っている

パニック障害だと相手が理解していたとしても、その事実を肯定的に捉えていないケースもあります。

「できれば自分といる時に発作を起こさないでほしい」と、発作に対して嫌悪感を持っていることもあるでしょう。

もしもそうした相手と恋愛をするならば、大きなショックを受ける可能性が極めて高いと判断できますし、パニック障害の症状はより悪化してしまうでしょう。

大好きな人が自分の発作によって嫌な顔をして手助けしてくれないならば、動悸や震え、息苦しさを感じながら絶望を味わうことになるはずです。

それこそそのネガティブな経験がトラウマになり、異性に対して恐怖症を抱いたり、対人恐怖症になったりするかもしれません。

ケース③パニック発作に関する知識を得ようとしていない

よくあるケースが、「恋人がパニック障害を患っている事実は知っていて、嫌悪感を抱くこともないが、何をしていいのか分からない人」です。

「パニック発作は医師や看護師といった医療従事者でなければ対応できない」と勝手に思い込んでしまっていて、自らがパニック生涯に関する知識を得ようという思考にならないのです。

パニック障害を患っている本人は、恥ずかしさや後ろめたさを感じて「理解してよ」とは言いにくいものです。

そのため、認知しているにもかかわらずいつまでも恋人のパニック障害に対する知識が深まっていかないわけです。

実際にパニック発作が起こってしまえば、適切な対処法が分からずに右往左往するだけといったことにもなりえるのです。

パニック障害に対する偏見がなく発作時の対処法も心得ている人とならば安心して恋愛ができる

もしも前述したようなケースに該当する場合には、恋愛を回避する方が適切な判断だといえるかもしれません。

しかし、「パニック障害に対する偏見がなく発作時の対処法も心得ている人」であれば、必要以上に不安にならず恋愛をしてみても良いかもしれません。

当然のことながら違う原因で喧嘩や別れなどがあり、精神的なショックを受ける可能性もありますが、それよりも「一緒にパニック障害に向き合ってくれる」といった大きなメリットが得られるのも確かです。

まとめ

今回は、「パニック障害における恋愛」について解説してきました。

パニック障害を抱えている人の多くが、恋愛に対してネガティブな感情になってしまうものです。

しかし、「パニック障害に対する偏見がなく発作時の対処法も心得ている人」であれば恋愛がポジティブな影響となる可能性が高いといえます。

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