パニック障害とヘルプマーク|正しい書き方と活用方法

ヘルプマークカードの画像 コラム

パニック障害を抱える方々の中には、ヘルプマークの活用を検討している方もいらっしゃるでしょう。

パニック障害は外見からの判断が難しいため、自己防衛の一環としてヘルプマークは大きな意味を持ちます。

ヘルプマークには自由に記述できるエリアが設けられており、ここに自身の必要な情報を書き込むことで、緊急時に迅速に援助を受けることが可能となります。

本記事では、ヘルプマークについて解説した上で、正しい使い方や記載方法について詳しくお伝えします。

ヘルプマークとは?

ヘルプマークの目的

ヘルプマークは、援助や配慮を必要としていることを周囲に知らせるための目印になるものです。

見た目からはわかりにくい障害や病気を持つ人々が、必要なときに周囲の理解や援助を得られるように設けられました。

ヘルプマークのデザインと意味

ヘルプマークは、心の中に障害を抱える人々を象徴するハートと、その人々を支える社会全体を象徴する円形のデザインが特徴です。

このマークを見た人々が、その持ち主が何らかの支援を必要としていることを理解し、適切な配慮をすることが期待されています。

ヘルプマークの対象者について

ヘルプマークの使用は、特定の障害や疾患に限定されるものではありません。

助けや配慮を必要とする全ての人々が対象となります。

具体的な例としては、義足や人工関節を使用している方、難病を抱えている方、妊娠初期の方、また精神疾患や知的障害を持つ方などが挙げられます。

何らかの問題を抱えていて、何かあれば助けてもらいたいと考えている方すべてがヘルプマークの対象者です。

もちろんパニック障害を抱える方も、ヘルプマークを利用して何ら問題ありません。

ヘルプマークの書き方

ヘルプマークの裏面への記述方法

ヘルプマークの裏面には自由記述が可能です。

ここには、自分がどのような援助を必要としているのか、具体的な症状や状況を簡潔に書くことが推奨されます。

記入例

・耳が聞こえにくいです。大きな声で話してもらえればわかります。

・知的障害があります。もしもの時はこちらに連絡をしてください。(連絡先…)

・心臓に疾患を抱えています。発作が起こった時はポケットに入っている薬を飲ませてください。

パニック障害の場合、何を書くべきか

パニック障害の場合の記入例です。

記入例

・パニック障害です。発作が起きた場合ご迷惑をお掛けするかもしれません。

・パニック障害です。発作はすぐに回復しますので救急車は呼ばなくても大丈夫です。

ヘルプマークの入手方法と使用例

ヘルプマークの入手方法

ヘルプマークは、一人につき1つだけ各自治体などで無料で入手することができます。

具体的な配布場所は以下のようなところです。

  • 保健所や福祉センター
  • 市民センター
  • 障害者センター
  • 各都道府県や市区町村役場

しかしながらヘルプマークがまだ導入されていない自治体もあります。

その際は、Webサイトからヘルプマークの画像をダウンロードして自作することも可能です。

ダウンロードはこちらからできます:東京都福祉局

ただ、その際は注意点もあります。

ヘルプマークを自分で作成するには細かいルールがたくさんあり、ガイドラインに沿って作らなければならないということです。

ガイドラインはこちら:ヘルプマーク作成・活用ガイドライン|東京福祉保健局

ヘルプマークの活用例と効果

ヘルプマークを持つことで、パニック発作が起きたときに周囲の人々から適切な援助を得られる可能性が高まります。

例えば、電車内で発作が起きた場合、ヘルプマークを見た人々が休む場所まで連れて行ってくれるかもしれません。

緊急連絡先や発作が起きたときに、すぐに気づいてもらえるように目立つところにヘルプマークをつけておきましょう。

ヘルプマークはまだまだ普及していない現状がある

ヘルプマークの普及率

ヘルプマークはこのように、見た目から助けを必要としていることがわからない人たちにとって有効なものです。

しかしながら、まだヘルプマークのことを知らない人は5割程度いるといわれています。

また、ヘルプマークの利用率は2割ほどに留まっています。

ヘルプマークを知ってもらうために

ヘルプマークを知ってもらうために、国や自治体の普及活動はもちろんですが、必要とする人々が積極的に利用していくことも重要ともいえます。

必要な人がヘルプマークを使っていくことで、それだけヘルプマークを街で目にする人が増え、認知に繋がっていきます。

まとめ

パニック障害を持つ人々がヘルプマークをどのように記入すればいいか、またどうやって活用すべきかについて説明しました。

ヘルプマークは、外見からはわかりにくい障害や病気を持つ人々が、必要なときに周囲の理解や援助を得られるように設けられたものです。

ヘルプマークの使用対象者は特定の障害や疾患に限らず、援助や配慮を必要とする全ての人々が対象となります。

パニック障害の方への理解が進み、よりよい社会環境とするためと、何よりも自身の心の安全の一助としてヘルプマークを活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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