パニック障害とゲーム依存の組合わせが最悪な状態を作り出すという事実

ゲームコントローラーを動かす手 コラム

パニック障害の正確な原因は解明されていませんが、ストレスや睡眠不足、疲れなどが影響を及ぼしている可能性は高いと考えられています。

そのため、生活環境を見つめ直し環境を改善することでパニック障害の起こる頻度やその症状の強さを軽減させることができます。

そんなパニック障害ですが、数ある「避けた方がよいもの」の中で特に気を付けるべきことなのが、「ゲーム依存」です。

一般的な人であってもゲーム依存は生活自体を壊す可能性がありますが、パニック障害を抱えている人にとってはより深刻な事態を引き起こすものとなります。

この記事では、そんな「パニック障害とゲーム依存の組合わせが最悪な状態を作り出すという事実」について解説していきたいと思います。

パニック障害の人が避けた方が良いもの

まずはゲーム依存以外の「避けた方が良いもの」をいくつか挙げてみましょう。

  • 空気の流れの悪い個室に長時間いること
  • 炭酸飲料を飲むこと
  • 人混みに身を置くこと
  • 過度な疲労
  • カフェインやアルコールの摂取
  • 睡眠不足や質の低い睡眠

これらが医師から指摘されたり、ネット上に掲載されていたりする情報です。

パニック発作が頻繁に起こる人であれば、上記の6つのポイントを意識して過ごすだけでも症状や頻度が改善される可能性が高まります。

「ゲームへの依存」はパニック障害と最も最悪な組合わせとなる

前述した避けた方が良いものは当然ながら意識すべきですが、あまり知られていない「ゲームへの依存」も十分に注意すべきポイントとなります。

いったいなぜパニック障害を抱える人がゲーム依存に注意すべきなのか、その理由を具体的に挙げていきましょう。

理由①ゲームに依存するとストレスが増加する

ゲームを行うことでストレスが発散されると認識している人がいますが、実はその逆の影響を及ぼすケースも少なくありません。

実際にゲームを行えば行うほど、ストレスが増加する人も多いのです。

これはゲームだけでなくスマホやPCなどの電子機器全般にいえることですが、「ドーパミンレセプター(受容体)」の活動が低下してしまうのです。

ドーパミンレセプターは、モチベーションや幸福感をもたらすドーパミンの受け皿となる物質です。

ゲームを行うことでドーパミンは分泌されますが、ドーパミンレセプターが正常に機能しないため実際にはストレスが発散されていないケースが多いのです。(ゲーム依存に陥っている場合)

つまり、ゲームを行えば行うほどストレスが溜まり、パニック障害にとって良くない環境になっていくということです。

理由②睡眠不足に陥る・睡眠の質が低下する

2つめの理由は「睡眠」に関することです。

パニック障害の症状緩和には睡眠時間や質が重要だと冒頭で挙げましたが、ゲーム依存状態に陥ると確実に睡眠に悪影響を及ぼします。

ゲームはその楽しさから時間の経過が早く感じます。

例えば夕方からゲームを始めてしまうと、夕食を食べず入浴もせずにゲームをやり続けてしまうケースもあります。

さらに、毎日23時くらいに就寝していた人も、「気が付いたら24時を回っていた」といった状態になりかねません。

夕食を食べたとしても、ゲームを早く再開したいという考えから料理を味わうことなく口の中に詰め込むだけ(空腹が満たされれば良いと考える)なので、栄養面や早食いというの面でも良くありません。

入浴も、湯船に10分以上浸かって心身ともに疲れを癒すことで翌日もフレッシュな状態で臨めますが、早くゲームを再開したいという思いからシャワーのみでササッと髪の毛と体を洗うだけで終わらせてしまうため、つリフレッシュできません。

睡眠時間が短くなるのはもちろん、睡眠の質も確実に低下してしまうため、パニック障害の症状や頻度も悪化する可能性が高まります。

理由③カフェインやアルコールを摂取したくなる

ゲームをする際、ある程度の割合で「なにか食べたり飲んだりしながらゲームを行う人」がいます。

ボーっとできるゲームは意外と少なく、多くのゲームでは脳をフル回転させながら楽しみます。

それゆえに、脳が糖類を求めてしまうということも背景にあるかもしれません。

ドーパミンが分泌されるため、アルコールを飲みたい気分になるケースも多いです。

前述したように、カフェインやアルコールはパニック障害にとって避けるべきものです。

ゲームをするたびにそれらを口にしてしまうならば、確実にパニック障害に悪影響を及ぼすことになるでしょう。

まとめ

今回は、「パニック障害とゲーム依存の組合わせが最悪な状態を作り出すという事実」について解説してきました。

パニック障害とゲーム依存は、それほど関係性がないように思えますが、その組合わせは非常に最悪であるといえます。

ただでさえパニック障害の治療は時間を要しますし、完治しない可能性もありますが、ゲーム依存が伴う場合には改善どころか悪化する可能性の方が圧倒的に高いのです。

もしもパニック障害を抱えていてゲーム好きなのであれば、しっかりとプレイ時間を管理できるような工夫をしておきましょう。

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