「生命保険」というと、持病のない健康な人しか入れないといったイメージがありますよね。
実際に呼吸器や心臓、腎臓、肝臓、血液の病気、睡眠時無呼吸症候群などの持病を持っている人たちは、生命保険の加入を断られてしまうことが多いようです。
保険会社側からすると、健康な人達よりも入院や手術になる可能性が高いため、断る選択肢しかないわけです。
それでは、精神疾患の1つである「パニック障害」の場合はどうなのでしょうか?
全人口の焼く5%の人がパニック障害を患う(軽度な障害を含む)といわれているため、気になるところですよね。
この記事では、そんな「パニック障害でも生命保険に入れる?加入できる可能性と注意点」について解説していきたいと思います。
パニック障害の定義
それではまず、「パニック障害の定義」を挙げておきましょう。
もしも自身が以下のような症状に当てはまるのならば、パニック障害を患っていると判断できます。
- 心拍数の急激な増加や動悸
- 発汗
- 震え
- 窒息感
- 胸部や腹部の不快感
- めまいやふらつき
- 寒気や熱感
- 異常感覚
- 現実感の消失
- 自分自身がどうかなってしまうという恐怖感
- 死への恐怖感の増加
これらの項目のうち、4つ以上に当てはまる場合には、「パニック障害」と診断される可能性が高いのです。
バスや電車、会議室、エレベーターなど人が多く逃げられない空間に対して恐怖を感じる「広場恐怖」や、「今パニック発作が起こってしまったらどうしよう」とあらゆる場所で不安を感じてしまう「予期不安」などの症状、生命の危機を感じる「パニック発作」も起こります。
日常生活にネガティブな影響をもたらすため、会社や学校などに行けなくなってしまう人も多いのです。
パニック障害でも加入できる生命保険はある?
結論から先にいえば、パニック障害を患っている人でも生命保険に加入することができます。
確かにパニック障害と診断されたことにより、加入できる生命保険の選択肢は大幅に狭まりますが、それでも決してゼロではありません。
多くの生命保険では、完治してから5年が経過しないと保険に加入できないといったルールが定められているようです。
しかし、以下の保険は条件が緩和されているため、加入できる可能性は高くなります。
引受基準緩和型医療保険
「引受基準緩和型医療保険」とは、保険会社が契約基準を緩和してくれている医療保険となります。
「限定告知型保険」智呼ばれていて、告知事項は基本的に3個~5個程度の「はいorいいえ」の質問のみとなっています。
無選択型保険
「無選択型保険」は、前述した「引受基準緩和型医療保険」寄りもさらに加入しやすい保険です。
加入審査がなく、傷病歴や健康状態の告知もありません。
ただし、加入条件が緩い反面、保険料は高く設定されていて、保障内容も手厚くありません。
一般的な保険会社の癌保険は加入しやすい
パニック障害を患っていると癌にかかりやすいといったデータがないため、パニック障害を患っている人でも一般的な保険会社の癌保険商品には加入しやすい傾向にあります。
日本人男性の約65%、女性の約51%が障害で癌にかかるとされています。
そのため、癌保険の加入は優先的に行った方が良いといえるでしょう。
パニック障害で生命保険に加入する際の注意点
数は多くないものの、パニック障害を患っていたとしても加入できる保険はあります。
そうした生命保険であっても、以下のようなポイントには注意が必要です。
虚偽の告知は絶対にNG
パニック生涯を患っている人が加入できる生命保険を探すのは大変です。
「この生命保険いいな」と思っても、告知することで断られてしまう可能性が高いからです。
また、加入できるかもしれない保険に申し込む際、少しでも加入できる確率を上げようと症状を低く告知してしまう人もいます。
一般的な生命保険の中には魅力的なプランも多いので、「どうしてもこの生命保険に入りたい」という思いから、虚偽の告知(パニック障害を患っていることを隠して加入)する人もいます。
しかし、こうした虚偽申告行為は絶対にNGです。
告知日や指名、生年月日、性別、職業、身長の他に、「直近3ヶ月以内の検査や治療、投薬の有無」「過去2年間の健康診断の結果」「過去5年間の手術や入院の有無」などを告知しなければなりません。
虚偽の告知をし違反が判明すれば、契約が取り消しになります。
悪質だと判断されれば、契約が取り消されるだけでなく詐欺罪で訴えられる可能性もあるのです。
まとめ
今回は、「パニック障害でも生命保険に入れる?加入できる可能性と注意点」について解説してきました。
パニック障害を患っている人は、保険に入ることがなかなか難しいのは事実です。
しかし、ここで挙げたように加入できる保険があることも事実です。
ぜひ「パニック障害を患っているから無理」と決めつけるのではなく、加入できそうな保険を探してみてはいかがでしょうか?
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